弊社のマークシート採点システムを使用する採点担当者様へ
ヒューマンエラーによる採点ミスを防ぐための確認方法
マークシートの採点処理を正しく行っていただくために、正解・配点・採点パターン設定のチェック、及び採点後の正答率チェックについてお知らせします。「採点前の確認」と「採点後の確認」を是非ともお願いいたします。
「採点前」の確認
テスト情報の設定に間違いがないかを確認します。
テスト情報の確認
満点チェック / 0点チェック(本番前の試し読みチェック)
「採点後」の確認
正解・出題内容を確認します。(問題の正答率が想像以上に低い問題がある場合に行います。)
正答率チェック ~ 正答率が低すぎる問題はないか? ~
正答率が低い場合の見直しポイント
さらに詳しくチェックしたい方へ
一般的な入試採点作業の流れ
採点作業を正しく行うためには、『確認』作業が重要になります。
採点前の確認
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登録と設定
「受験者(名簿)」の登録と「テスト情報」の設定
受験者(名簿)の登録や、設問の正答や配点などのテスト情報を設定します。
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テスト情報の確認
「テスト情報」を印刷する
「テスト情報チェックリスト」または「テスト情報詳細印刷」から選択画面で出力したいテストを選び、印刷してください。 ( ソフトによっては、「テスト情報チェックリスト」ではなく「テスト情報詳細印刷」という名称になっています。)
印刷した「テスト情報」を確認する
正解・採点方法・配点の各内容を確認してください。
テスト情報の設定が間違っていると正しい結果を出すことができませんので、印刷して複数人でチェックするとより安心です。
正解などをマークシートで読み取って設定した場合は、必ず原本(マークシートを塗るときに使用した印刷物など)と合っているか確認してください。
設定に誤りがあった場合は、「テスト情報設定」で再設定を行ってください。説明で掲載している帳票は、お客様の帳票と異なっている場合があります。確認箇所が不明な場合は気軽にお問い合わせください。
正解を手入力した場合に特に注意するべきこと
正解値に半角スペースが入ってしまうと、正解値が正しく設定されません。
半角スペースなどの空白の場合、印刷によるチェックで気づくことも難しいため、 必ず、「満点チェック」をおこなってください。 -
本番前の試し読み
満点チェック / 0点チェック
確認用のマークシート(2枚)をご用意ください。
機器の確認も合わせて行えます。
あらかじめ、満点とノーマーク(0点)のマークシートを読取り、採点結果を確認することで、そのテスト情報が正しいかをチェックします。 マークシートを利用することで、マークシートリーダーの感度状況等の機器側の確認もします。-
名簿にダミー受験者を登録(2名)
名簿メニューから、ダミー受験者を2名登録します。
受験番号は実際の番号帯とは全く異なる仮番号(例:9999991と9999992)で作成します。 -
満点の解答シート(仮番号:9999991)を作成
満点用の解答マークシートを作成します。
受験番号欄は、ダミー受験者として登録した番号をマークします。 -
0点の解答シート(仮番号:9999992)を作成
0点用の解答マークシートを作成します。解答欄を全てノーマークにして用意してください。
受験番号欄は、ダミー受験者として登録した番号をマークします。 -
読取りと採点
2枚のマークシートを読取り、採点を行ってください。
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採点結果を確認
印刷・出力メニューの「成績一覧表」もしくは「個人成績表」より、採点結果がそれぞれ満点または0点になっていることを確認してください。
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ダミー受験者のテストデータを削除
解答メニュー「解答データを確認・修正する」で、ダミー受験者2名のテストデータを削除してください。
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ダミー受験者の名簿登録を削除
名簿メニューから、1)で登録したダミー受験者2名を削除してください。
「本番前の試し読みチェック」機能が搭載されているソフトは、読取り終了後に読み取りデータが自動で削除されます。
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採点(解答済のマークシートをOMRで読取る)
採点後の確認
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採点の確認
「正答率」チェック
印刷・出力メニュー「正答率識別指数表」をご覧ください。
下記の赤枠で囲まれた部分を確認してください。説明で掲載している帳票は、お客様の帳票と異なっている場合があります。確認箇所が不明な場合は気軽にお問い合わせください。
「正答率が低すぎる問題はないか?」を確認する
正答率が低すぎる設問は、見直しが必要 です。
この例の場合、問題番号<001>と<003>の正答率が低すぎるので、設定や採点作業に誤りがなかったか、見直しが必要です。 -
採点の確認(正答率が低い場合)
正答率が低い場合の見直し「出題問題側に原因がないか?」を確認する
正答率が低くなる原因として、出題問題側に以下のような不備がなかったか、確認してください。
「正解が無い」
問題文や選択肢文において、誤字脱字や出題誤り等があり、正解が存在しない場合、正答率が低くなることがあります。
「正解が複数ある」
問題文や選択肢文の誤りにて、正解が想定以上に存在してしまった場合、正答率が低くなることがあります。
例)問題文が「2つ選べ」とあるのに、正解は3つある「問題が不適切」
試験対象者からみた場合に、問題そのものが範囲外(想定外)の場合、正答率が低くなることがあります。
正答率が低い場合の見直し「テスト設定に原因がないか?」を確認する
正答率が低くなる原因として、以下のような誤った作業の流れがなかったか、確認してください。
「正解・配点・採点方法の設定に誤りがある」
正解・配点・採点方法が正しく設定されていない場合は、正答率が低くなることがあります。
(正解・配点の設定時の作業)
・正解マークシートを読取る際に、誤って「解答マークシート」を読取っていないか?
・正解マークシートを読取る際に、誤って「異なる試験の正解マークシート」を読取っていないか?正答率が低い場合の見直し「解答マークシートを間違えていないか?」を確認する
正答率が低くなる原因として、以下のような誤った作業の流れがなかったか、確認してください。
「解答マークシートを間違えている」
設定した正解と本来の正解が異なっているなど、採点する解答マークシートを間違えた場合は、正答率が低くなることがあります。
(採点時の作業)
・解答マークシートを読取る際に、誤って「異なる試験の解答マークシート」を読取っていないか?
例)世界史なのに日本史の解答マークシートを読み取ってしまったなど -
各種採点結果出力
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合否判定
さらに詳しくチェックしたい方へ
採点における妥当性チェック
- 採点結果が想定された範囲に収まっているかを確認することで、採点作業に誤りがないことを検証すること
- 採点作業に誤りがない前提で出題内容の適切性を検証すること
上記のような検証を行うためには、選択肢別解答率や問題別識別指数を確認します。
詳しくは「採点における妥当性チェック」をご覧ください。