インタビュー日:2011年8月

都立高校 さま

都立高校 さま

複雑な授業評価の集計も、専用ソフトの導入により、素早く・簡単に出力しています。 スキャナーを使って1ヵ月かかっていた授業評価の集計が、OMRとハイスクール授業評価ソフトを使うことで数時間で終わるようになりました。

ご要望と実現のポイント

授業評価の集計にかかる時間を、できるだけ削減したい

授業評価専用ソフトをご提供することで、操作性、業務効率をアップ。

サービス概要

お客様 都立高校 さま
運用内容 授業評価/学校評価の集計
センター試験対策
英語科の定期試験
ご購入システム OMR機器:SR-2300 片面機
授業評価アンケートソフト:ハイスクール授業評価
学校評価アンケートソフト:ハイスクール学校評価
読み取り採点ソフト:SSくんSuper

導入の背景

スキャナを使って回答用紙を読み取るだけで1週間以上、
集計結果の出力までは1カ月ほどかかっていました

私が赴任してくるまで、当校では授業評価の集計にスキャナを使っていました。
マークシート専用機とは異なり、専用の紙を購入しなくても、普通紙に回答欄を設けて読み取りができるというものです。
ソフトは、業者から購入したものでした。

ところが私が赴任した年に、これまで授業評価を担当していた先生方が皆さん異動となりました。
残された資料や結果を見つつ、手探りで引き継ぎを行なったのですが、これまでのやり方ですと、スキャナを使って回答用紙を読み取るだけで1週間以上、集計結果の出力までは1カ月ほどかかっていました。
なぜかというと、スキャナを使う場合、単純に速度が遅いのと、紙を送る際にずれやすいのでエラーが多いんです。
また、集計まではやってくれないので、集計作業はExcelでデータを切り貼りしながら実施しておりました。

都立高校の場合、授業評価は7月と12月に実施しますが、7月分については、夏休み中ずっとその作業をしなければならないほど大変な作業です。
この作業は何とかして改善しなければならないと考えておりました。

導入の経緯

とにかく、集計にかかる労力を軽減したかった

赴任以前の高校でも当校でも、採点の分野で教育ソフトウェアさんの製品を使っていたので、まずは相談してみようということでご連絡いたしました。

授業評価の場合、とにかく複雑な集計が必要なんです。
先生別の集計や、教科別の集計、学年別の集計など。
これまでも、その集計でかなり苦労をしていたので、専用ソフトウェアがあるということを知り、まずは見せていただきました。
運用上、多少工夫しなければならない点もありましたが、基本的には十分な機能があったので導入したいと思いました。

しかし、その後の学内での稟議がかなり大変でした。
都立の学校の場合、もともと予算が潤沢にあるわけではないので、「高い予算を使ってまで、本当にこのソフトが必要なのか」ということを根気よく説明いたしました。

先ほども申し上げた通り、授業評価の集計はとても複雑で、Excel等で単純に集計できるものでは無いんです。
それは、やったことのある人でないと理解できないので、皆さんにご理解いただくのに非常に苦労いたしました。
最終的にはご理解いただき、導入することができました。

導入の効果

集計作業は数時間で終わってしまいました

作業にかかる時間が激減しました。
先ほどの通り、これまでは1カ月ほどかかっていた作業が1日で終わるようになりました。

導入後、最初の処理については、学校まで近いこともあり、営業の方にお越しいただいてサポートしていただきながら処理を行ないましたが、一度慣れてしまえば簡単で、読み取り~集計までは数時間で終わってしまいました。

また、授業評価の場合は、その時その時で求められる結果が変わりますが、このソフトは様々な角度からの分析が可能なので、例えば管理職の先生から「明日までにこの結果を」と言われたものもすぐに対応できたりと、使い勝手良く使わせていただいております。

ただ、慣れるまでは戸惑うことも事実でして、私が苦労したのは、マークシートを読み取る時に、「表面を読み取った後、裏面を読み取る」という点でした。(授業評価用のマークシートは両面なのですが、こちらの学校様では片面読み取機をお使いのため、表面を読み取った後、裏面を読み取る必要があります)

慣れてしまえば何ともないですし、情報機器などに強い理系の先生であれば、すぐに使いこなしてしまいますよね。
授業評価の担当が今年から別の先生に変わったのですが、私からはほとんど説明もしていないのに、マニュアルを読んだだけで使いこなしてしまっていますので(笑)。

一方、パソコンでの作業に不慣れな先生方が多いのもまた事実です。「ファイルの保存」とか、そういった基本的な知識でさえ分からない先生が、実際にいらっしゃるんです。
今後は、そういったパソコンに不慣れな先生でも使いやすいソフトを作っていただけることを期待しております。

また、授業評価以外に採点用の「SSくんSuper」というソフトを4年ほど前に購入しており、センター試験対策と、英語科の定期試験でも使っております。
とても便利なものなので、他の科の先生方も使いたいという気持ちはお持ちだと思うのですが、操作が分からない、というところで敷居が高いようです。
一度、教育ソフトウェアさんに説明会などの形でご説明いただく機会を設定していただきたいですね。

担当からお客様へ

このたびは、無理をお願いしてインタビューにご協力いただき、誠にありがとうございます。
導入前のお打合せや、導入してから最初の作業時に、「これまでの作業がどれだけ大変だったか」というお話をされていたのを、今でもよく覚えております。
それだけに、先生方の作業量削減にご協力できているようで、非常にうれしく思っております。

今後は、今回いただいたようなご指摘を活かし、どなたにも使いやすい製品をご提供できるよう、努めていきたいと思っております。

また、授業評価だけでなく、試験の採点についても、先生方のお役に立てるようご協力したいと思いますので、説明会等についても、お時間をいただけるのであれば、ぜひ実施したいと思っております。

今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。