インタビュー日:2011年6月

西東京予備校 さま

西東京予備校 さま

全国の学校さま向けアウトソーシングにレイアウト定義設定が無料の特注マークシートを活用。 全国の学校さまから問題作成をメインに採点処理業務を請け負っています。 読み取りソフトのレイアウト定義設定が無料になる「特注マークシート」が役立っています。

ご要望と実現のポイント

問題作成がメインの請負なので特注シートが必要になるが、
なるべく手間のかからない方法を取りたい

特注マークシートを発注すると「まるごと君21」でのレイアウト定義設定が無料サービスになる。

サービス概要

お客様 西東京予備校 さま
運用内容 試験採点
ご購入システムとサービス

サービス:試験採点のアウトソーシング

▼2007年3月導入当初 OMR機器:SR-2300
読み取りソフト:まるごと君21
採点ソフト:採点くん
特注品マークシート

導入の背景

マークシートの利用からアウトソーシング事業に拡大

もともとは予備校内の成績処理(採点)を目的にOMRを導入しました。

センター試験対策の模試に使いはじめたところ、いろんなところでマークシートが利用されるようになってきて、関連大学からは入学前に科目に特化したクラス分けをするための試験での採点処理の依頼が来るようになり、関連以外の学校さまからは入試処理を請け負うようになりました。

現在は主にアウトソーシング事業に活用しています。

本校が通常のアウトソーシング処理会社と違うのは、入試等の問題作成をメインとして予備校で試験問題作成を請負い、その流れで採点処理までを代行するスタイルをとっているところです。

学校さまごとに特注シートを作成するので、年間を通して頻繁に特注シートを利用させていただいております。

導入の効果

≪入試の作問とマークシートの作成≫
無料のレイアウト定義ファイルと12種類の帳票データをフル活用

入試作問は、問題を作る先生とチェックする先生、ふたり以上で担当していますが、記述式があったり、平均点などの絡みで依頼された学校にご指摘をいただいて作り直したり、たいへんな作業です。

マークシート式の作問は、似たような間違いの選択肢を用意しなくてはいけませんが、間違いと想定して作った選択肢が解釈の違いで正解になることもあります。
数学は特に。
社会も18○○年に何が起こった、という問題で、実際にはその年ではなかったとの解釈があったり・・・別解(べっかい)が出ないよう細心の注意を払います。
入試は責任の重い仕事ですし、作問には先生方も苦労していますが、マークシート試験の良いところは何と言っても集計が早いことです。

教育ソフトさんに特注シートを作ってもらうと、読み取りソフト「まるごと君21」のレイアウト定義ファイルを無料で提供してもらえるので、作問後の作業を気にせず作問に注力できて、とても助かっています。

≪採点処理≫
結果帳票が役に立っています

車にOMRを積んでかなり遠くの学校まで採点処理に伺ったり、大活躍しています。
採点結果では全部で12種類の帳票データをフル活用しています。

入試の場合、一番知りたいのは度数分布ですね。
やっぱりこれが一番重宝してます。
地域によって、専門学校なのに大学受験者も多く受験される地域もありまして、そんなハイレベルな受験生は全員100点で(笑)すぐわかります。
そして、専門学校をメインで受験される人との差が大きい・・・度数分布は、本当は山なりのグラフになれば一番いいんですけど、その逆で(注:50点くらいの人が多くて、できない人とできる人は少ない分布)端のグラフが高い。
ドキドキしますよ。
これ、合否判定が大変そうだな、って。
問題を作っているからこそ、度数分布が役に立っているんですよ。

設問別の正答率も、先生からどこで間違えたかを知りたい、という要望で使ってますし、同じ問題を使って去年との比較もしますね。

個人帳票は採点くんからの印刷ではなく、自分でアクセスに落としています。
これは採点くんの、1問ごとに○×がでてくる「正誤表」のデータをベースに流し込んでいます。
生徒に自分がどこを間違えたかを見せたくて作っているんですよ。

一つだけ、このOMRの型を買って失敗したなっていうのは、ボールペンセンサーにしなかったことです。
ボールペンで書く学生が多いので、気になるのはそこだけですね。

担当からお客様へ

導入後6年間、毎年特注マークシートをご利用いただき、ありがとうございます。

OMR機器も常に状態良く整備されており、ソフトの機能もフルに使い込んでいただいているご様子、本当に嬉しく思います。
実際のご運用を詳しくお伺いするのは初めてでしたが、重要なポジションでお役に立てていることを知り、嬉しい反面、身が引き締まる思いです。

ところで、ボールペンセンサー付のOMR機器にすれば良かったとのことですが、ご案内が足りなくて申し訳ございませんでした。

ご注意点としましては、ボールペンセンサーにすると暖色系のマークシートしか読み取れなくなってしまう事です。
多くの学校さまからの特注シートを受注されていらっしゃいますので、ご要望によっては難しい選択になるかもしれません。

私たちは、ミスのない精度100%のマークシート作成サービスをご提供し続けるため、業務に邁進して参ります。
今後とも宜しくお願い申し上げます。